
クラフトボス誕生秘話 ホンネとタテマエを見極める商品開発
ビジョナリー編集部 2025/04/07
4/19(土)
2025年
ビジョナリー編集部 2025/04/14
化学素材メーカー・小松マテーレが 「VDR Technology™」 と呼ばれる新たな立体形成技術を開発した。
このVDR Technology™技術を搭載した初の素材として、透湿防水ファブリック 「QUATTRONI® EX(クアトロー二 EX)」 が発表された。今後、既存素材への応用とサステナブルな素材開発の加速が期待されている。
環境への配慮がますます重要性を増す昨今、繊維製造業界においても、サステナブルで軽量かつ快適な素材が求められている。
そのような市況を受け、小松マテーレは、透湿防水素材ーすなわち、防水性と透湿性を兼ね備えた素材の分野で、裏材を使用しない軽量タイプの開発に挑んできた。
市場にはすでに、透湿防水フィルムを保護するため膜面に特殊処理を施した2層素材(いわゆる2.5層素材)があるが、彼らはさらなる差別化を目指してきたという。
この開発に先立ち、同社では生地に後加工で立体構造を形成する技術開発を進めていた。
そして、社内開発コンテスト「Re-creation」において、同社の若手社員が、保有特許技術を見直した開発を発表した。
この若者の視点をもとに、立体構造を規則的に造形する技術に着目し、開発に注力したのである。
試行錯誤の末、ついに、これまでない表情をもち、肌離れの良い快適な着心地を実現する素材が誕生した。
それが、 VDR Technology™を用いた透湿防水素材「QUATTRONI® EX」 である。
この新技術は、高さ50~150㎛の特殊なドットを裏面に形成し、裏材のない2層素材として構成されている。
その特徴は、
「ドライタッチ」
「サステナブル」
「軽い」
「ムレにくい」
の4つである。
生地の裏にVDR Technology™による立体加工がなされているのが分かる。
「VDR Technology™」を活用し、膜面に高さ約100㎛のドットを形成。肌離れが良く、袖を通しやすく着脱性に優れた快適な着心地が自慢。
【VDR Technology™を施したドット面】
※現物裏面写真
通常の透湿防水フィルムは裏材で保護されているが、「QUATTRONI® EX」は裏材を必要としないため、軽量化を実現している。また、環境にも優しい設計となっている。
裏面に透湿防水フィルムを施すことで、優れた耐久性と透湿性を確保。そのため、雨や湿気の侵入を防いでムレにくい。柔軟性の高い素材でもあるため、柔らかさとストレッチ性のある快適な着心地が売りだという。
柔軟性、透湿性、防水性に優れているため、汗をかく場面にも適しています。
【おすすめのシーン】
小松マテーレでは、VDR Technology™を活用した新たな素材第2弾の開発に向け試験を進行中だという。
私達が日々着用する衣類の基礎となる素材の進化は、生活を快適に豊かにさせてくれる。
今後も同社の技術革新に期待したい。