
日本の紅茶文化が変わる?体験型「午後の紅茶」キッチンカーができるまで
ビジョナリー編集部 2025/04/01
紅茶のキッチンカーが首都圏に誕生!
あの『午後の紅茶』がキッチンカーとして首都圏に登場し、話題を呼んでいる。
2024年6月1日、ライフ豊洲店に「午後の紅茶 キッチンカー The TEA LOVER」が誕生した。
誕生以来、スーパーマーケットを中心に、延べ100か所以上で展開し、多くの人々に紅茶のおいしさ、たのしさ、ちからを届けている。
午後の紅茶といえば、キリンビバレッジ㈱が1986年に発売した、いわずとしれた国民的紅茶飲料である。「午後ティー」の愛称で親しまれ、紅茶のブランドシェア約90%を占める、トップブランドとして日本国民にペットボトルで紅茶を飲む文化を根付かせた立役者でもある。
そんな午後の紅茶のオリジナルキッチンカーが首都圏に誕生したのだが、このキッチンカーは、どのようにして生まれたのだろうか。
その始まりは、開店の約1年前に遡る。
当時、「午後の紅茶」ブランドを首都圏エリア(東京都、千葉県、埼玉県、神奈川県、山梨県)でさらに育成していくため、社内で新プロジェクトが立ち上げられたことがきっかけだ。
その名は「紅茶プロジェクト」。
プロジェクトメンバーが掲げたミッション、それは、「紅茶の楽しさ、おいしさ、チカラを伝え続け、首都圏に紅茶LOVERを増やす」ことであった。
実際、「午後の紅茶」はブランド認知度や好感度は高いものの、日本国内ではまだまだ紅茶文化自体が根付いていない。緑茶やコーヒーが日常的に飲まれているのに対し、紅茶は徐々に飲用者が増えているとはいえ、まだ大きな差があるのが現状だった。
「紅茶の魅力を伝えて飲む機会を増やせれば、紅茶の飲用習慣を拡大できるチャンスがあるのではないか?」
プロジェクトメンバーは、既存の枠組みにとらわれず、新たなアプローチを幾度も模索した。綿密な調査、アンケート、議論の末、お客様が自然と紅茶を飲みたくなるような『体験型の接点』として、キッチンカーが浮かび上がったのである。
経験者ゼロからの挑戦
キッチンカーをやることは決定したものの、ここで大きな問題が発生した。
「誰か、キッチンカー運営の経験や知識はある?」
プロジェクトリーダーの問いに、首を縦に振るものは一人もいなかった。
これまでメーカーとしてやってきたため当然のことではあるが、プロジェクトメンバーには、キッチンカーに関するノウハウがまったくなかったのだ。
通常であれば、専門の会社に運営を委託することで容易に実現することはできる。しかし、コストを極力抑えてやるためにはと、自分たちでゼロから立ち上げることを決意。キッチンカー運営自体は専門業者に任せることにしたものの、車体のデザインやメニュー開発、出店準備などの全てを、専門チーム・首都圏統括本部ブランド推進部が担当したのである。
午後の紅茶は販売しない!?
苦労の末オープンした午後の紅茶キッチンカー。
驚くべきことに、このキッチンカーでは、ペットボトルで販売している午後の紅茶そのものを提供しているわけではない。このキッチンカーの目的は単なる商品販売ではなく、紅茶のおいしさや楽しさを実際に体験してもらうことであるからだ。
提供するドリンクは「午後の紅茶」をベースに、フルーツなどを使ったオリジナルの「アレンジティー」。そして、紅茶に合うフードとして焼き立てのワッフルを販売。このワッフルのレシピは、鎌倉にある紅茶専門店から特別に伝授されたものであり、さらにシロップには「午後の紅茶」を使った独自のレシピを採用している。
提供メニュー例
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「午後の紅茶」のアレンジティー(季節によってメニュー変更あり)
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手淹れ紅茶
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ワッフル(午後の紅茶おいしい無糖のティーシロップを使用)
こうして誕生したキッチンカーを通じて、「午後の紅茶」は首都圏エリアでの紅茶文化浸透を目指す。これからも多くの人々に紅茶のおいしさ、楽しさ、チカラを伝え、紅茶を楽しむ機会を増やしていくことだろう。